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浅川河川整備計画案の公聴会に参加して2007年5月20日長野市議会議員 野々村ひろみ 浅川の河川整備計画案が2月8日に突然は発表され、3ヶ月が経過しました。この間流域協議会や住民説明会が開かれてきましたが、5月18日から20日までの3日間、河川法に基づき公聴会が開かれました。 3日間で、104名の公述の申し込みでしたが、10人が欠席、公述人は94名でした。そのうち県の河川整備計画案に賛成を表明した人が48名、反対が46名です。 地域的には浅川、上松、三輪、吉田、稲田、若槻団地、古里、富竹、朝陽、駒沢、長沼豊野など浅川流域住民がほとんどでした。河川整備計画案に賛成した人たちの特徴は、「基本的に賛成です」と判を押したように発言され、その多くが共通して内水災害の軽減のための遊水地の設置と千曲川の抜本的な改修を県に要求したことです。河川整備計画に賛成ですと言いながら、ダム建設を求めた人たちは限られた人たちでした。 また浅川、吉田、古里、駒沢地域で賛成意見を述べた人たちは、一般の人というより、区長会を中心に組織されていました。賛成派48名のうち約3分の1が赤沼の人たちで、19日に集中して公述されました。 賛成派の公述内容は、内水災害にダムが効果があるかのような間違った認識であったり、長いこと専門家が検討して大丈夫といったのだから、行政を信頼すべき、また土石流がおきやすい地域だからダムで止まるから安心だなどという稚拙なものでした。なかには「河川整備計画案に賛成です。」だけの人もいました。 また駒沢や古里の地域で賛成の立場で公述した人の中には、すでに天井川が解消されているにもかかわらず過去の災害を持ち出しいまだに危険にさらされているかのような発言もありました。 それに対して反対派の人たちの公述内容は、ダムの危険性、内水災害に効果がないこと、浅川の洪水の特徴、地域の開発の歴史など大変多彩なもので、いかに浅川ダム建設に道理がないか、わかりやすく訴えるものでした。 また13人の女性が公述しましたが、全員が反対の立場からでした。「一般の主婦で人前で話すことは苦手ですが」と言いながら切々とダムに対する不安を訴えられた方や、子どもたちを災害の危険から守りたいという必死な思い、地球環境を破壊してはいけない、自然を楽しむことの出来る浅川を残してほしいなど、女性ならではの視点からの発言は大変新鮮で心を揺さぶる内容でした。 県側はダム建設の復活を表明した以降、ダム建設反対派を封じ込めようと強硬な姿勢で臨んできましたが、流域協議会として賛成派、反対派双方合意で「遊水地の設置と千曲川の抜本改修」を求める提言を県に出す事ができたことや、今回の公聴会で推進派が行政組織を使って多くの公述人を組織してきましたが、それに対して人数では互角に、そして内容では圧倒的に説得力のあるダム建設反対の論陣を張る事ができました。現段階では反対運動を封じ込めようと強行してきた県側の目論見を跳ね返していると確信します。その証拠に当初6月に国土交通省に整備計画を申請するとしていましたが、7月にずれ込んでいます。 現在学識経験者からの意見聴衆が行なわれていますが、旧ダム計画の安全性にお墨付きを与えゴーサインを出した学者や今回の公聴会でも賛成意見を述べている水利関係者などがメンバーに選ばれており、公正公平な選出とはとてもいえないもので、今後批判も大きくなってくると思います。 いずれにしても住民合意となっている遊水地の設置を整備計画案からはずし、千曲川改修にいっさい言及せず、危険な地帯への「ダム建設先にありき」の河川整備計画ですから、今後手続きは強行されていく可能性は高いわけですが、必ずその綻びはいっそう明らかになってきます。 手を緩めることなく、反対の世論をますます大きく広げていくために、いっそう奮闘していく決意です。
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